指導未経験の単元の授業準備術

学校は夏休みの真っ只中ではございますが、先生方におかれましてはクラブ活動・学校行事・研修などでお忙しい毎日かと思います。
さらに、この夏の暑さが厳しさを増していますが、何とぞ毎日を健康にお過ごしいただけることを祈るばかりです。

夏休みはゆとりをもって教材研究・授業準備に時間を活用できるチャンスです。
ただ、特に若手の先生に当てはまることですが、今まで教えてことのない分野の授業をこれから担当されるという先生もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、そうなった時に私がどのように準備をしてきたかをご紹介致します。

まずは手書きでノートをとる

近頃はICTを使った授業が盛んになってきています。
また、特に若い先生の中でICTを駆使するためにスライドを作る姿を頻繁に見かけます。
しかし、私の場合は板書で授業を行うのが基本のスタイル。
最近ではグラフィック・レコーディングという形で、講義の受講者の意見を可視化する技術も多く使われてきています。
板書は侮ったものではありませんよ。
ただ、ややこしい図や写真を使って解説する場合は、パソコン・iPad・プロジェクターを使っています。
最近では生徒とのコミュニケーションツールとしてロイロノートも使っていますが。

それはさておき、私が授業の予習&板書計画をする際、必ずノートにざっくりとまとめています。
なぜなら、自分自身の思考が整理でき、板書内容とその順番、生徒がノートやプリントなどに書くスピードをシミュレーションできるからです。
しかも、これは指導計画にもなります。
一度ノートをとってみると、こんなところで応用できました。

  • 教える内容が先生ご自身の頭に残りやすい。

  • プリント・スライドの構成がスムーズになり、高速で作ることができる。

  • 板書するもの・背景知識・プロジェクターで映すことなどを区別できる。

ノートをプリント・板書に起こす

私の授業では最近はプリントを作り、それを生徒に配布しています。
そのプリントは私が事前にとったノートをベースにしています。
また、板書についても、写真に示すようにプリントとほぼ同じレイアウトで行っています。

お断りしておきますが、ノートまとめとプリント・スライド作りの二度手間になりますので、最初は準備に時間がかかります。
しかし、最初に手書きのノートを作っておくと、上に述べたような利点はあります。
各先生で授業準備のしかたは異なると思いますが、ご参考までに。

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文責:滝沢