年度始めの仕事のコツ「森を見て木を見る」
2024年の新学期が始まり、多くの学校で入学式や始業式が行われています。
この時期、先生方は様々な業務で非常に忙しくされていることと思います。
日々の忙しさに追われがちですが、「木を見て森を見ず」の状態に陥ってはいませんか?
この言葉は、細部に気を取られて全体を見失うことを警鐘しています。
新学年の始まりは、多忙を極め、重要な業務が後回しにされがちです。
しかし、この忙しい時期だからこそ、大局を見渡す視点が必要です。
そこで、授業準備に役立つよう二つほど提言致します。
1.スケジューリング
まず、重要な業務、特に授業準備に充分な時間を割り当てましょう。
予期せぬ事態が生じても対応できるよう、スケジュールには余裕を持たせ、空白の時間も設けておくことが大切です。
これにより、重要な業務を確実にこなしつつ、突発的な事態にも柔軟に対応できます。
2.教材研究
多忙な中で授業が始まると、教材研究に十分な時間を割けないことがあります。
恥ずかしながら私自身、専任教諭・常勤講師時代にこうした経験を何回も致しております。
私は教材研究をした上で授業プリント・ワークシートを作成していますが、その頃は、目前の授業で行うところだけ教科書を見ていたということが続いていました。
その結果、浅い内容の授業しかできずに何度も後悔致しました。
しかし、どんなに時間がない中でも、教科書を一章分はしっかりと見通すことを心がけましょう。
そうすることで、その章の内容を全体的に把握し、より深みのある授業を展開できます。
(ただし、板書計画や授業プリントの作成をすべて行う必要はありませんよ。)
新学年の忙しい時期は、細部に囚われず、全体を俯瞰することの重要性を忘れがちです。
「森を見て木を見る」を意識し、効率的かつ効果的な授業準備を目指しましょう。
理科教育力向上ラボでは、授業力向上のためのコンサルティングの一環として、教材研究やスケジュール管理の支援も行っています。
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