時間と業務を記録する

新年度が始まり、新しい業務に取り組む中で、しばしば見通しが立たず、仕事の効率が上がらないことがあります。
また、自分のやりたいことに時間を割けない状況も生じがちです。

私自身、教員として勤務している経験から、このような課題に直面したことが何度もあります。
一方で、計画せずに業務に没頭し、健康や生活バランスを崩すこともありました。
そこで、時間を有効に活用し、バランスの取れた仕事生活を送るためのヒントを共有したいと思います。

1.ゆとりをもって予定・計画を立てる

通常、教員は1週間の授業時間割を基に業務スケジュールを組みますが、授業のない時間に別の業務を行うのが一般的です。
1週間の目標を設定し、それを達成するための行動をリスト化しましょう。
そして、その業務を授業の空き時間に配置します。
ここで重要なのは、業務の完了期限を設定することです。
しかし、教員の業務は予期せぬ事態が多いため、1週間のスケジュールにはあえて空白の時間を設けることが重要です。

2.実際の業務内容と所要時間を記録する

計画を立てても、予想外に時間がかかったり、逆に短時間で終えることができたりすることはよくあります。
未経験の業務を行う場合に特にこれが顕著です。
多くの教員がスケジュール帳に予定や計画を記録していますが、私はさらに、実際に行った業務とその所要時間も記録しています。
この習慣により、スケジューリングの精度が向上し、より効率的に業務をこなすことができ、やりたいことに時間を割り当てやすくなります。

読んでみて、「面倒くさい」「そんな暇はない」と感じるかもしれませんが、実際に業務内容と時間の記録を試してみると、時間管理がしやすくなり、無駄を省きやすくなります。

理科教育力向上ラボでは、授業力向上を目指すコンサルティングの一環として、スケジューリングの指導・支援も行っています。
対象は全校種・専門教科にわたります。
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文責:滝沢