自由研究・探究のススメ(2)〜実験・観察の計画を立てる〜【小学生・中学生・高校生と保護者の方に向けて】

先日投稿した自由研究・探究についての記事の続きです。

自由研究・探究のテーマや問いが決まると、「さっそく実験してみよう」「明日から観察を始めよう」と、すぐに取りかかりたくなるかもしれません。

もちろん、そのワクワクした気持ちは大切です。
ただ、始める前に少しだけ計画を立てておくと、「何を比べたかったのか分からなくなった」「必要な記録を取り忘れた」といった困りごとを減らせます。

ここでいう計画は、完璧な手順書や細かな予定表ではありません。
「何を確かめたいか」「何を比べるか」「どのように記録するか」を簡単に整理するだけでも十分です。

第2回では、実験や観察を無理なく始めるための計画の立て方を紹介します。
計画を自分を縛るものではなく、迷わず始めるための「下書き」と考えてみましょう。

完璧な計画より、「何を比べるか」を考えよう

テーマが決まった次に行うことは、実験や観察の計画です。
「研究計画」と聞くと難しく感じますが、最初から細かな計画書を作る必要はありません。

まず、次のことを簡単にメモしてみましょう。

「何を知りたいか」

「どのような結果になると思うか」

「何を比べるか」

「何を準備するか」

「いつ、何回行うか」

「どのように記録するか」

たとえば、「置く場所によって、氷が溶ける速さは変わるのか」を調べるとします。
日なた、日陰、室内などに氷を置き、溶けるまでの時間を比べる方法が考えられます。

ここで大切なのが、比べるもの以外の条件を、できるだけそろえることです。
氷の大きさや個数、容器、実験を始める時刻がばらばらでは、何が結果に影響したのか分かりにくくなります。
置く場所を比べたいなら、それ以外は同じにしてみましょう。

始める前に結果を予想しておくのもオススメです。
「日なたが一番早く溶けると思う。太陽の光が当たるから」など、理由も一緒に書きます。
予想は当てるためのものではありません。
実際の結果と比べることで、新しい疑問や気づきが生まれます。

また、夏休みの後半に慌てないよう、無理のない日程にすることも大切です。
毎日の観察が必要なのか、一日で終えられるのかを確認しましょう。
植物や天候を扱う場合は、予定どおりに進まないことも考えて、少し余裕を持たせます。

計画は、途中で変えても構いません。
「道具が用意できなかった」「一回では違いが分からなかった」というときは、方法や回数を調整しましょう。
その変更も記録しておけば、研究の一部になります。

計画とは、自分を縛るものではなく、迷わず始めるための下書きです。
まずは「何を、どのように比べるか」を決めるところから始めてみましょう。

計画を一緒に整理したいときは

実際に計画を立ててみると、「どの条件をそろえればよい?」「何回くらい試せばよい?」「夏休み中に終えられる?」と、新しい迷いが出てくることもあります。

そんなときも、本人やご家庭だけですべてを決める必要はありません。

理科教育力向上ラボ/SFB科学教育デザインラボでは、小学4年生から高校3年生までを対象に、自由研究・探究学習の伴走型サポートを行っています。
学校の提出期限から逆算して予定を組み立て、実験・観察の方法や記録の仕方を一緒に整理します。

答えや完成品を渡すのではなく、お子さま自身が考え、次にすることを決められるようにお手伝いするプログラムです。
対面・オンラインのどちらでも対応しています。

まずはご家庭で計画を立ててみて、進め方に迷ったときの選択肢として思い出していただければ幸いです。

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