先生のためのスケジューリング術・続編

To Doリストの書き方

この記事をご覧になっている先生方は授業だけでなく、さまざまな業務を抱えていらっしゃるかと思います。
私の周りでは、付箋などに行う業務をいろいろ書き出す先生がいらっしゃいます。
私はスケジュール帳に必ず「To Doリスト」を書き出しています。
To Doリストとはその週に行う業務のことです。
私の場合、ただ業務を書き出すだけではなく、こんな工夫をしています。

画像

1.業務は細分化して書き出す

例えばある単元の授業準備をする際、教材研究・プリント作成・生徒分を印刷というように、細かくリスト化します。
「授業準備」と書くだけでは、結局何をどこまでするかがわからないまま、ぼんやりと業務をこなしてきたなんてことを、私自身これまで経験しました。
そうした場合、準備も中途半端なまま、授業がグダグダで終わったなんてことばかりでした(汗)
そうならないためにも、工程を明確にした上で業務を行うことは重要だと痛感しています。

2.チェックボックスと締切日を入れる

私の場合、下の例にあるように、To Doリストを書く上で、必ずチェックボックスと締切日を書きます。

□等加速度直線運動プリント作成(〜5/8)
□ 〃 印刷(〜5/9)

業務を始めたとき、チェックボックスにチェックを入れます。
そして業務が完了した時にその項目全体を赤線で消します。

こうした二重チェックをすることで、業務がどこまで進んでいるのかが明確になります。
また、日時が伸びてしまった、あるいは想定外のことが起こった場合については、赤字で記録することもあります。

1日のスケジューリングのしかた

先生方は時間割をベースに動かれています。
授業が空いているコマの中で他の業務を行っていらっしゃるかと思います。
そのために予めTo Doリストを書き出し、空いたコマの中に埋めていくのがよいでしょう。
ただし、突発的な生徒対応や、その他のイレギュラーなことがあったり、業務に思ったより時間がかかってしまったなんていうことは当たり前。
私がこんなことを綴るのも何ですが、予め立てていたスケジュール通りにはいかないことがほとんどです。
ただ、その日のうちに行わなければならない業務もあるかと思います。
そのために予め行ってほしいことが2つ。

1.業務にかかる時間を計測する

特に初めて行う業務、はじめて教える単元の授業準備などではどれだけ時間がかかるか見通しがつかないもの。
また、なぜか時間がかかってしまうような日常業務を先生方の中で抱えていらっしゃいませんでしょうか?
そういったことを効率良く行うために、最初はそれらにかかる時間を記録しましょう。
そうすることで、業務にかかる時間の見積もりができるようになります。
さらに、時間のムダが見え、短縮&効率化にもつながります。

私個人の話になりますが、とある学校で私は5年ほど時間割を作成する係でした。
時間割係4年目までは全部手作業で行っていましたので、非常に煩雑でした。
なぜこんなに時間がかかるのかと思い、同僚の先生の勧めで、作業に費やした時間と業務内容を記録していました。
そうすると時間の使い方のムダが見え、それを証拠にして、学校で時間割作成用のパソコンアプリを購入していただきました。
そうすると、合計で60時間ほどかかった作業が50時間まで減りました。

2.空白を必ずつくる

1日のスケジュールをビッチリ埋めず、空白の時間を必ず作りましょう。
そこでスケジュールのズレを補正できたり、休憩時間にすることができるからです。

自分自身のことを棚に上げてしまいますが、ひょっとしたらこの記事をご覧になっている先生の中にも、時間をかけずに済ませられる業務をダラダラと行っていたりしていらっしゃいませんか?

お知らせ

日々の業務に追われて困っていらっしゃる先生のために、スケジューリングの講習会を随時行います。
当日はTeacher’s Project Diaryを抜粋したものを使いながら、参加される先生方ご自身でのスケジューリングの実習を行います。
対象は学校の先生に限ります。
ご要望・お問い合わせなどがございましたら、当HPのお問い合わせページにて必要事項をご記入の上、送信してください。
また、もしも高校理科の授業づくりや教材研究でお困りの際でも、弊社でご相談を承っています。

先生方の毎日が充実したものになり、内容のある授業ができるように全力で支援致します。